この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
道路を徒歩で横断中,車に衝突された事故。約11か月の入院治療,約10か月の通院治療を行い,後遺障害等級併合4級に認定されていました。相手方保険会社から約1000万円の提示を受け,妥当かどうか判断してもらいたいということで来所されました。相手方保険会社からの提示内容を弁護士基準と比較すると相当開きがあったため,受任することになりました。
解決への流れ
弁護士が間に入り,相手方保険会社と交渉を行いましたが,提示額以上の増額ができないとのことでしたので,訴訟提起を行いました。慰謝料,逸失利益は交渉時より大幅に増額となりました。また,被害者は介護が必要な状態だったため,交渉時では相手方保険会社が認めていなかった将来の介護費用も認められ,裁判上の和解で約3000万円の賠償金を得ることができました。
保険会社から賠償額の提示があった場合,保険会社基準で賠償額を計算していることが多いため,適正な賠償額よりも低いことが多々あります。弁護士が入ることによって適正な賠償額で相手方と交渉を行います。交渉決裂した場合には,訴訟提起を行うことも可能です。訴訟と聞くと身構えてしまう方もいると思いますが,裁判には通常弁護士のみが出席しますので,被害者の方に大きな負担がかかることはありません。色々な解決方法を選択することができますので,保険会社から賠償額の提示があった場合には,まずは弁護士に相談してみて下さい。