この事例の依頼主
男性
相談前の状況
夫は、妻に財産の管理を任せきりであったために、夫名義の預貯金等がどの銀行にどのくらいあるのかほとんどわからない状況でした。また、妻の携帯電話に保存されていた画像やメール等から妻が他の男性と不倫をしていることを突き止めていました。不倫相手と妻のメールの内容から、妻が夫名義の預貯金を全て引き出してしまうことも懸念されました。
解決への流れ
夫婦の財産を調査してもらい、夫婦双方の財産の状況を把握した上で、妻による財産隠しをさせないために、預貯金や生命保険等の仮差押えの手続きをとりました。その上で、離婚調停を行いました。妻は調停の場では、不倫を否定し、財産も明らかにしようとしなかったため、妻に対する離婚訴訟および不倫相手の男性に対する慰謝料請求訴訟を提起しました。その結果、夫名義の預貯金や生命保険の詳細が明らかになりました。最終的には、妻が夫名義の財産を夫に引き渡すとともに、その他に解決金として合計720万円を支払う内容で裁判上に和解により離婚が成立しました。
早期に弁護士に相談していてよかったといえる事案です。妻が夫名義の財産を引き出してしまった後では手遅れであった可能性があります。また、不倫の証拠収集も成功したので、訴訟を有利に進めることができました。