この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者は個人事業主で、取引先の個人事業主からの借金もあり、厳しい取立を受けていました。また、依頼者が注文者から受け取る報酬から債権回収をされるおそれがありました。
解決への流れ
弁護士費用と破産申立ての費用を捻出するため、売掛金の回収をした後すぐに破産申立てをする方針を立てました。その結果、破産の依頼を受けてから約2週間で破産申立てを行いました。また、売掛金を回収後、速やかに債権者に受任通知を送るとともに、個人の債権者に対しては、破産申立てを予定していること、依頼者に直接連絡をしないこと、代理人弁護士を通してもらう必要があることを電話で説明し、納得を得ました。
本件は複数の問題が絡み合っており、初動を間違うと破産管財人に引き継ぐべき資産を個人の債権者に回収されてしまい、後の破産手続で問題が生じるおそれもありました。早い段階でご相談いただいたことで、申立費用の確保、資産散逸の防止、迅速な申立てにつながったと思います。